南禅寺は見どころたっぷり。半日モデルコースをご紹介します!

南禅寺ってちょっと気になるな。確かノスタルジックな写真スポットがあったはず。
それから湯豆腐が有名なような…。
そうなんです、南禅寺を訪れるだけでも京都を満喫できるお寺さんです。

京都、東山の山腹に位置する南禅寺は、1291年鎌倉時代後期に開山された寺院です。
京都の東の縁にあたります。三門から見る景色はまさに「絶景かな」。
ほかにもお庭を見たり水路閣で写真をとったり、湯豆腐を食べてインクラインで遊んだり。アメリカからきたコーヒーも飲みたいな。

半日で効率よく南禅寺とその周辺を巡るコースをご紹介します。南禅寺をテーマパークに見立てて楽しんでくださいね。

目次

南禅寺ってどんなお寺?どうやって行くのかも解説。

日本三大禅宗のひとつに数えられている臨済宗りんざいしゅう。臨済宗南禅寺派の総本山がこの南禅寺です。巨木を柱とした建造物はどれも一見の価値あり。
京都市街地の東の端、東山の山麓に位置するこのお寺は眺めが素晴らしいことでも有名なんです。

朝イチで向かうのがおすすめです。バスや地下鉄で最寄り駅で下車したら、なだらかな坂を登ります。
見渡した瞬間の眺めは本当に「絶景かな」。『三門の上で「絶景かな!」を叫ぶ。』目的の参拝、楽しそうですよね。

行き方

JR京都駅からの行き方。
1−1. 在来線でお越しの方…ホームの滋賀寄り(東側)に地下へのエスカレーターを降ります。
1-2. 新幹線でお越しの方…駅の北側改札(烏丸からすま中央口)を出ないで、改札手前右手のエスカレーターを降ります。
2. 「地下東口」改札を出ます。
3. 目の前に「地下鉄(烏丸線)京都市営地下鉄京都駅」がありますので、地下鉄構内へ。
4. 2番線「四条・烏丸御池からすまおいけ・国際会館方面」の電車に乗ってください。
5. 2つ目の駅「四条」で下車、ここで「地下鉄東西線」に乗り換えます。
6. 「六地蔵行き」または「浜大津行き」の電車ならどれに乗っても大丈夫です。
7. 4つ目「蹴上けあげ」駅で下車してください。
8. 蹴上駅から徒歩で約10分。
公式サイトもご参照ください。→南禅寺公式サイト

市バスでの行き方。
1. JR京都駅烏丸中央口の改札を出て、眼の前のバスロータリーへ。
2. 京都市バス5番「銀閣寺・岩倉行き(岩倉操車場前)」行きに乗ります。
3. 「南禅寺・永観堂道」のバス停で下車します。
4. バス停から徒歩で約10分。
近道は公式サイトのアクセスページの写真に詳しく出ています。→南禅寺公式サイト


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拝観時間

拝観時間(めやす)季節によって変動あり。受付は閉門20分前まで。
夏季8:40〜17:00
冬季8:40〜16:30
南禅寺公式サイトもご参照ください。→南禅寺公式サイト

拝観料

三門一般
高校生
小中学生
600円
500円
400円
方丈庭園一般
高校生
小中学生
600円
500円
400円
南禅院一般
高校生
小中学生
400円
350円
250円
南禅寺公式サイトもご参照ください。→南禅寺公式サイト

三門さんもん

南禅寺を訪れて最初にお出迎えしてくれるのが三門さんもんです。ここはすでに重要スポット。
禅宗で必要な七堂伽藍しちどうがらん(建物群)のひとつ、お寺の表玄関にあたる門なんです。

南禅寺と桜

今でいう2階建てになっていていて、登ることができます。

さらちゃん

三門は大きな門、なんでしょ?

みすみ

それがね。中に絢爛豪華な仏様がいらっしゃいますよ。

さらちゃん

表の門にまで…。ぬかりないわね。


何度も大火で焼け落ちたのち、江戸初期に再建されました。

この三門の欄干から見渡せるのが京都の街の景色です。歌舞伎「楼門五三桐さんもんごさんのきり」での石川五右衛門のセリフが有名ですね。

「絶景かな、絶景かな」

どなたでも一度はどこかで「絶景やなー!」と言ったことがあるかと思うのですが、元ネタの場所です(^^)
五右衛門は桜と眼下に見える京の街を眺めて、この台詞を言ったそうです。
でも紅葉の季節も「絶景かな」ですよね。緑まぶしい夏も、いてつく冬も、心が動く景色が三門にはあるんです。

三門に登るには拝観料がかかります。詳しくは上記を御覧ください。

法堂はっとう

三門から境内に入り、正面に見える大きな建物が法堂はっとうです。
ここはお坊さんたちの修業の場。法要が営まれるのもこの場所です。
私たちがお法話を聴く広間(講堂)を、禅宗では法堂と呼び習わしています。

南禅寺三門 絵になるので写真たくさん撮っちゃいます。


この天井には南禅寺の寺紋である龍が描かれています。蟠龍ばんりゅうというそうです。
蟠龍とは「天に昇る前のとぐろを巻いた龍」のこと。ちょっと怖いけど睨まれてみるもの旅の思い出です。

非公開の時期もあるようです。(私が訪れたときは扉が閉ざされていました^^;)
幸運にも中に入れたら、中央におられる釈迦如来さまにお会いになってくださいね。

方丈庭園

法堂にお邪魔したあと、素晴らしい庭園を見に行ってみましょう。

法堂の奥にあるのが方丈。禅宗では住職さんの居間として接客や仏事に使う、という位置づけだそうです。

みすみ

御所の建物を移築した建物だそうですよ。

さらちゃん

居間としてはくつろぎにくい気がする…

みすみ

居間とはいえ、国宝ですからね^^;


御所の建物を移築したものなので、居間にしてはくつろぎにくいですね。国宝ですからね^^;
狩野派の障壁画が襖絵として設置されています。当時の色を復元した絢爛豪華な絵図なんです。

こちらの方丈は庭園の枯山水が素晴らしいのです。静かにお庭を眺めて山の音を聴くのも一興です。

水路閣

七堂伽藍を堪能しましたね。水路閣に行ってみましょう。法堂に向かってすぐ右側にあります。近い!近すぎる!

明治の始め、首都が移転し京都の街は荒廃しつつありました。なんとか復興させて水不足の問題も解消したいと考えたのです。

そこで行った大規模なインフラ工事が、琵琶湖からの水を通すことでした。水を使うだけじゃもったいない!ということで水力発電所も建設することになったそうです。この難工事の完成が、京都の近代化への第一歩となったんです。

みすみ

明治の人たち、大胆ですよね


琵琶湖からトンネルをいくつも掘り進め、たどり着いたのがこの南禅寺のすぐそばです。
歴史ある寺院の境内に突如現れた近代建築。当時のお寺の責任者もよく許可しましたよね。
この水道橋の上には上水がいまも流れています。探検すると見ることができますよ。琵琶湖と京都を結ぶ水のつながりを感じてくださいね。

南禅寺 水路閣

時を経てレンガ造りの構造物も風格を感じます。日常生活では目にすることのないアーチ型の水道橋は今や写真のスポットになっています。

さらちゃん

ここできれいに写真撮りたいなー

湯豆腐懐石のお昼ごはんを南禅寺「八千代」さんで。

南禅寺を堪能できた数時間ではないでしょうか。お寺でこんなに遊べるとは!なんて思えますね。

お腹も空いてきたのでお昼ごはんを食べたいところ。門前のお店でおすすめしたいのが
湯豆腐 料庭 八千代」さんです。料亭ではなく「料庭」。湯豆腐とお庭が最高に素晴らしいお店なんです

「湯豆腐 料庭 八千代」さんの湯豆腐。

みすみ

そのおとうふ、すぐに頂きたいー♡

ふるふるとしたおとうふと、ご自身でしゃぶしゃぶする湯葉、どちらも食べたいですよね。京都に来てよかったーと満足すること間違いなしです。素晴らしい日本庭園を眺めながらのお食事、楽しんでくださいね。

コース名価格(税込/税サ込)
南禅寺名物 ゆどうふ御膳 梅 

3,000円
3,500円
4,000円
京懐石弁当 雨月3,500円〜
京湯葉しゃぶしゃぶ御膳3,800円
京懐石料理(要予約)10,120円〜
京料理 お鍋(要予約)すき焼き
しゃぶしゃぶ
すっぽん丸鍋
7,590円〜
7,590円〜
10,120円 
湯豆腐 料庭 八千代さん予約ページより一部抜粋

ご存じの通りお豆腐作りには豊富で美しい水が欠かせません。豊富な地下水を使って毎朝仕込んでいらっしゃるというおとうふ、南禅寺と水との関わりを感じながら味わってくださいね。

旅行前にお席とコースを予約しておけば、午前中の南禅寺見物も安心です。ご予約はこちらからも可能です。


蹴上けあげインクライン

お腹もいっぱいになったところで、蹴上けあげインクラインへと行ってみましょう。Google Mapsさんによると全長582mもの線路跡。散歩にはもってこいですね。

さらちゃん

疎水と線路?なんの組み合わせ?

みすみ

琵琶湖から京都に運んだのは水だけじゃないんです。

さらちゃん

なんて欲張りな。

みすみ

舟に北陸や近江の物資を載せて運んでいたんですよ。

ただ東山の麓から京都の市街地までの高低差がかなりあるのです。トラックもまだない時代。
そこで蹴上と南禅寺の舟だまりを結ぶ傾斜地に線路を敷設し、貨車に舟ごと載せて山を下りました。輸送が早い!

蹴上の舟だまり 今は観光船がゆったりとお客さんを待っています。

疎水の舟運は京都と滋賀だけの交易にとどまりません。北陸や滋賀から来た物資を一大消費地大阪まで届ける、という目的もありました。明治の人々は疎水ルートを南の伏見区まで延伸したのです。スピーディーな運輸が実現したんですね。

さすがにいまはその役目を終えています。この歴史的大事業の遺構を残すところが京都らしいですね。先を見越したインフラ整備を思いながらこのインクラインを歩いてみましょう。ちょっと感慨深いですよね。

疎水インクライン。とある年の3月中旬。

残った線路沿いには桜がたくさん植えられて、春の盛りは華やかです。線路の上を歩く機会は少ないと思います。良い思い出になりそう。

桜の季節の疎水インクライン。線路の上は人だかりでした。

ブルーボトルコーヒー 京都カフェ

南禅寺と蹴上インクラインをたっぷり楽しまれたことと思います。
街なかに戻る前にコーヒーブレイクしておきたいところ。街に出たらまた見るもの買うものたくさんありますからね。

こんな純日本な観光を楽しんだあとに飲めるコーヒーが、サードウェイブのブルーボトルコーヒーなんですね。

さらちゃん

さすが京都、ポテンシャル高いー。

お店は日本家屋を大胆リノベーションした店舗です。

現場、ではなくてブルーボトルコーヒーの店内。大胆なリノベですよね

梁がすごい…と見上げてしまいます。いつも混んでいるんですが、並べばハンドドリップのめっちゃおいしいコーヒーをいただけます。

コールドブリュ。のはず^^;


席数は多くないのでさっと飲んで立ち去るのがクールかもですよ

ぶらり半日遊べる南禅寺のまとめ

午前に蹴上に降り立って、絶景を堪能し、歴史を間近で感じ、近代建築に感心して、おいしいものも頂けるモデルコースを考えました。
みなさんも京都にいらっしゃったらぜひ南禅寺とその周辺を楽しんでくださいね。

春先の南禅寺 三門

蹴上の舟だまりの舟に乗って大津へ抜ける船の旅もあります。お天気に恵まれたらきっと素敵な思い出になりますね。ぜひ乗船してみてくださいね。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。あなたの京都が素敵な思い出で染まりますように


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