京都には、世界遺産に登録されている神社がたくさんあります。その中でも歴史のある神社のひとつが、677年(奈良時代)に創建されたとされる上賀茂神社です。
境内は、国宝や重要文化財に指定されている建造物ばかり。境内から見える山も含め敷地全てがユネスコ世界文化遺産に登録されているんですよ。
そして上賀茂神社周辺の門前町、社家町も散策してみましょう。歴史のあるお屋敷でお茶を頂いたりお土産を買ったりできるんです。
今回は、上賀茂神社とその周辺を散策する約4時間のモデルコースをご紹介します。神様のパワーを頂ける素敵な旅になりますように。
上賀茂神社ってどんな神社?
京都には、世界遺産に登録されている神社がたくさんあります。その中でも歴史のある神社のひとつが、677年(奈良時代)に建立されたとされる上賀茂神社です。神社の北北西の山(神山)が御神体です。正式名称は「賀茂別雷神社」。雷の神様である賀茂別雷大神をお祀りしています。
背後の山も含めて上賀茂神社。平安時代の風情を残すこの一帯が「古都京都の文化財」として1994年、ユネスコ世界文化遺産として登録されました。
いくつかの鳥居をくぐって境内に入ると、木々と小川と建造物の調和に心がやすらぎます。あなたにも感じてほしい一瞬なんです。
上賀茂神社へのアクセス
上賀茂神社は京都盆地の北側に位置します。JR京都駅からだと地図上でも上の方だなぁって感じますね。最寄り駅からは地下鉄とバスを使うのが早くて便利ですよ。
JR京都駅から4系統及び9系統「西賀茂 車庫行き」に乗れば、
乗り換えなしで「上賀茂神社前」「上賀茂御薗口」に到着します。
ただ、約1時間バスに揺られます☆
阪急京都河原町駅付近はバス停が点在しています。
京都市営バス以外にも京都バス、京阪バスなど、
いろんな観光地行きのバスが走っています。
どうしよ。大丈夫かな…
あらかじめGoogle Mapなどで
乗りたい系統のバス停を確認しておくと安心ですよ。
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上賀茂神社に参拝しよう
「上賀茂神社前」でバスを降りた方は大鳥居のすぐそばに停車しますので、迷うことなく大鳥居と一の鳥居をくぐります。「上賀茂御薗口」で下車された方は、鳥居のある方向にどんどん歩いてくださいね。
一の鳥居ををくぐって、二の鳥居までのまっすぐな参道の左の広がりは馬場です。
毎年10月第3日曜日13:00に行われる笠懸神事(流鏑馬よりも実践的な弓馬術)が行われるのもこの場所です。
大きな空を眺めて、良い空気をいっぱい感じながら、境内に向かってくださいね。
ここ数年6月にはこの広い馬場で「葉加瀬太郎 音楽祭」が行われています。京都会場素敵ですね―♡
行きたいー!
ニの鳥居
二の鳥居をくぐると見えるのが一対の立砂。または盛砂ともいいます。
これは社殿背後の神山に賀茂別雷大神が降臨されたことにちなんでいるそうです。神山を模した円すい形は神様の依り代、一対で陰陽を表しているそうです。だから神聖で、なんだか近づけない感じがするんですね。
御手水舎がありますので、清めてから本殿へと向かいます。
川と川の合流地点は風水的に強い気が集まりやすい場所だそうです。上賀茂神社は背後の蟻ケ池を源流とする御手洗川と御物忌川の三角州に当たる部分に本殿があります。
京都の三角州で誰もが思い出すのが下鴨神社。あの鴨川デルタの場所は大きな河川(賀茂川と高野川)の三角州ですね。下鴨神社についても後日、掘り下げていきますね。
合流した川は「ならの小川」となって二の鳥居のそばを蛇行しながら流れていきます。そこには渉渓園という庭園があります。
春には平安貴族が和歌を詠む「賀茂曲水宴」が行われたり、
毎月第4日曜日には「上賀茂手づくり市」が行われています。
平安の宴も今風なイベントも開いちゃうところが、懐深いよね
立派な楼門をくぐったら本殿です。しっかりお参りしましょう。
特別参拝(初穂料500円)をお願いすれば、本殿でご祈祷いただけますよ。
神事のいろいろ
タイミングが良ければ、神事に遭遇します。5月15日の葵祭(賀茂祭)は有名ですね。旅行に行くタイミングを神事に合わせるのもいいですね。ハレの日の上賀茂神社の姿をこの目でみるのは素晴らしい経験です。それは長い年月、年に一度だけ大切に行われている神事だから。
スケジュールは公式HPを御覧ください。→上賀茂神社のひととせ
私が数年前に参拝したのは1月7日、「白馬総覧神事」の日です。
「歳のはじめに白馬を見ると一年の邪気が祓われる」とのことで、縁起がいいですね。
参拝してお馬さんを拝んで、「厄除七草粥」(500円)をいただきました。無病息災、ありがたいです。
お昼ごはんは洋食で
上賀茂神社の清涼な空気を頂いて、なんだか軽やかになりましたね?そろそろお昼のお時間です。ぜひとも食べていただきたいのが洋食なのです!
ええー。和食じゃないんだーー⁉
すいすい京都が全力でおすすめするのは「一膳飯屋 りぃぼん」さんです。
こちらのお店は、古民家を改装した趣のあるお店です。近江米のコシヒカリを釜でじっくり炊いています。メインディッシュは鶏肉や豚肉、ハンバーグなどたくさんの中からひとつ選びます^^
お腹に余裕がありそうでしたら、デザート付きランチがおすすめ。立派な一皿のプリンやあんみつなどから選べるんです。
ぜったい迷う――♡
北白川でフレンチレストランをされているフレンチレストラン リーボンさんの同系列店です。なるほど、確かなお料理のはずですね。
お天気がいい日なら、事前にお弁当を予約しておくのもいいかもしれません。鴨川沿いでピクニックがてら、おいしいハンバーグ弁当を頂くのも素敵な京都の思い出になりそうですね。
りぃぼんさんの食べログページです→ https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260503/26002166/
社家町を散策
お腹もいっぱいになったところで、一の鳥居の左(東側)の住宅街をお散歩してみましょう。
こちらは社家町、地名としては上賀茂山本町/上賀茂池殿町という場所です。
石畳の町並みが美しいこちらの地区は、昔は上賀茂神社の神職の方々の住居だったそうです。神社境内を流れる小川がこの街へと続き、明神川へと名前を変えます。
お屋敷のお庭へもこの川の水が流れ込んでいるんですよ。
上賀茂神社からの水がお庭で堪能できるの!?
うふふ。この水で神職さんが禊をしたと言われているんですよ。
水遊びしちゃ怒られるか…
ブラタモリにも出演なさった林倫子先生が明神川周辺地域の学術論文を上げておられます。 参考にさせていただきました。 「上賀茂社家町の社家の住まいにおける池の機能と敷地配置」(PDFファイル) |
この付近では、お屋敷を拝見することができるんです。京都のお漬物「すぐき」を買えたり、お茶ができたりします。長い歴史の中で神社と街が共存共栄してきたことを感じながらお散歩してみてください。
帰る前のお楽しみ
二の鳥居の西側にはテイクアウトのコーヒースタンドがあります。こちらは「神山湧水珈琲 煎」さん。AGFさんが湧水で抽出するアイスコーヒーはどこよりも澄んだお味がします。
バス停の近くの「葵家やきもち総本舗」さんでお餅を買って、和洋折衷なコーヒーブレイク。上賀茂の空気を充分に堪能してくださいね
帰りのバスと、お散歩賀茂川
神様の小川が流れる上賀茂神社とその周辺を満喫できるコースをご紹介しました。
お帰りは、大鳥居のそばのバス停から「 4号系統 四条河原町・京都駅行き」に乗りましょう。
京阪出町柳駅/阪急京都河原町駅/JR京都駅に戻れます。帰りのバスは迷わないので安心ですね。
お時間が許すなら、賀茂川の河川敷に降りてみてください。鴨川デルタまでゆったりとお散歩できます。
賀茂川お散歩いいねえ
でしょ?鴨川デルタまで下ってきたら、京阪出町柳駅はすぐそこです。
上賀茂神社は現代的なイベントがたくさん開催されています。
7月の2週間ほど、プロジェクションマッピングが幻想的な「NAKED夕涼み」という夜間特別拝観が楽しめます。ならの小川の清らかな水にふれることもできますよ。時期になったらチケットを買って、行ってみたいですね。
奈良時代まで遡る歴史と世界遺産の社殿、清らかな水とおいしい食べ物。伝統神事と令和のイベントなど。何度か季節を変えて行きたくなる魅力的な神社です。あなたもぜひ上賀茂神社に参拝して、パワーを受け取ってくださいね。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。あなたの京都が素敵な思い出で染まりますように
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